シェルブールの雨傘

シェルブールの雨傘

1964年/仏/ジャック・ドゥミ監督

⭐⭐⭐

　ミシェル・ルグランの曲に乗せて流れるミュージカル映画。カトリーヌ・ドヌーブ主演。同じ監督のロシュフォールの恋人たちを観たことがあったのでこちらも観てみたのだが……。画面がおしゃれでポップ、曲も良かったのだが正直ストーリーが合わなかった。

　恋人たちが徴兵で離ればなれになるのだが、その間に彼女の方が金持ちに言い寄られたのでそっちに乗り換えるという話……。彼女は愛してるといいながら2年も待てないし、母親は金銭感覚がおかしくてやたら彼氏の悪口を吹き込むし、言い寄る金持ちもせめて彼氏が帰ってくるまで待てよと思うし……まあ登場人物に「？」となってしまった。結局のところ金である、というのがシビアだね。

　ラストで再会したけどそのまま決別して、それぞれの世界に戻っていく…というシーンはよかった。

Cube、シャイニング

備忘録代わりに簡単に記録をつけていこうかと～。

Cube

1997年/カナダ/ヴィンチェンゾ・ナタリ監督

⭐⭐⭐⭐⭐

　有名映画。巨大なキューブ状の建造物に閉じ込められた男女が脱出を目指す。息詰まるような苦しさ、しかし脱出の先には人間の愚かさが待っている。ずっとキューブの中だけで撮影が終わる、というのを聞いたことがあって画面が持つものなのだろうか？と思っていたが、ぐいぐい引き込まれてあっという間に視聴が終わった。面白かったです。

シャイニング

 1980年/英米/スタンリー・キューブリック監督/スティーブン・キング原作

⭐⭐⭐⭐⭐

　こちらも有名なホラー映画。冬の間、雪に閉ざされるホテルの管理を任された一家がホテルの狂気に飲み込まれていく。有名な青い服の双子や、斧で破壊されたドアから覗く顔などとにかく映像がすごい。美しい。

　ホテルの亡霊に呼び覚まされて？狂っていく旦那が怖い。同じ文章を延々うち続けてるのが判明する所は本当に恐ろしい……。そして、奥さんは怯えているが夫に襲われてもその度に返り討ちにしているので意外とたくましい。

　シャイニングとは超能力のことらしいがそれほど話には関わっては来ずに、せっかくテレパシーで助けに来てくれた料理人は何故かあっさり殺されてしまう。つっこみどころやよくわからないところもあったが、なかなか楽しめた映画だった。