シャーロック・ホームズシリーズ
シャーロック・ホームズシリーズ
アーサー・コナン・ドイルのホームズシリーズを少しづつ読んでいます。とりあえず刊行順にメモ。
「緋色の研究」
ホームズとワトスンの出会い。驚異的な推理力を見せるホームズと、彼を助け、読者に解説するというワトスンのコンビ。前半は事件、後半は回想の二部形式。ソルトレークシティがモルモン教徒由来の土地だったというのはここで初めて知った。さすがに作中の描写についてはフィクションらしいですが。
「四つの署名」
面白い事件が来ないので退屈しのぎにお薬を打つホームズ^^;。インドに駐留していた将校の因縁の話。ワトスンの奥さんになる女性のメアリーが出てくる。
「シャーロック・ホームズの冒険」
短編集。「ボヘミアの醜聞」、「まだらの紐」、「赤毛組合」などが収録。ホームズを出し抜いた唯一の女性アイリーンが登場。
「シャーロック・ホームズの思い出」
短編集。「最後の事件」収録。「黄色い顔」出だしはホラー風味だが、ホームズの推理とは違った展開に。「マスグレーヴ家の儀式」宝探しの暗号文の解読シーンがワクワクして良い。そして「最後の事件」でシャーロックホームズを終わらせる存在として出てくる、犯罪の天才モリアーティ教授。言葉もなく御者やってるマイクロフト兄さんがちょっと面白い。
「バスカヴィル家の犬」
最後の事件より前の時系列。バスカヴィル家の伝説にまつわる話。
ワトスンの怪我の位置や年代など、細かい描写の矛盾があったりするらしい。その辺は子供の頃に読んだ時はぜんぜん気にしていなかった……。服の袖にハンカチを突っ込むのは軍人の癖、カフスに直接メモ書きをするなど当時の風俗がわかるのがへーっとなる。